当機構は、平成26年4月の法人設立から11年目を迎えました。その間、市民に信頼され、満足される質の高い医療を継続的に提供するため、「医療機能の拡充」、「運営体制の強化」、「安定した経営の維持」といった基本方針の下、自律性、機動性、透明性という地方独立行政法人の特長を生かした運営を行ってきました。
今後も引き続き、市立4病院の特長を生かした医療の提供を行うとともに、経営改善などの取組みを着実に進め、健全で円滑な病院運営に努めてまいります。
本年4月から医師の働き方改革がスタートしました。救急医療やがん治療、高度なリハビリテーション医療などの当機構に求められる役割を果たしながら、医師の長時間労働を改善すべく、適切な労務管理や他職種へのタスクシフト等に取り組むとともに、DXを活用した病院運営の効率化等を積極的に推進してまいります。
また、広島県で進められている高度医療・人材育成拠点整備により、広島県の医療をめぐる環境が大きく変わることから、今後を見据え、4病院の一つの病院群としての更なる医療機能の強化・充実を図ってまいります。とりわけ、舟入市民病院では、県の新病院への小児医療機能の移管後を見据え、地域住民の拠り所となる地域密着型病院を目指します。
終わりに、当機構は、本年度も職員一丸となって、市民に信頼され、満足される質の高い医療を継続的かつ安定的に提供してまいりますので、今後とも一層の御支援をお願いいたします。
令和6年4月
理事長 竹内 功